印刷工場の湿度対策から生まれた記念日
空調発明の日は、日本キヤリア株式会社が制定しました。同社は、アメリカの大手空調設備メーカー、キヤリア・グローバル・コーポレーションの日本法人です。
きっかけは、ある印刷工場が抱えていた問題でした。日本記念日協会の説明によると、1902年7月、アメリカの技術者ウィリス・キャリアがこの問題に取り組みます。工場内の湿度で紙が変形し、印刷の品質が損なわれていたのです。キャリアは解決のために、湿度を制御する装置を世界で初めて開発しました。その後、この技術は空調に応用され、世界中の人々の暮らしに快適さをもたらしました。
記念日の目的は、近代空調の基礎を築いたこの業績を多くの人に知ってもらうことです。同社が掲げるパーパス「暮らしと世界をもっと豊かに」を伝えることも、目的に含まれています。日付は、キャリア博士が印刷工場向けの空調装置の設計図に、自らイニシャルを記した日にちなみます。この装置は、近代空調の原点と言われています。
空調とは
空調は「空気調和」の略です。整える対象は室内の温度だけではありません。湿度や空気の流れ、空気のきれいさまで含めて調整する仕組みを指します。
空調設備は、家庭のエアコンのほか、オフィスや商業施設、病院、工場などでも使われています。工場では、人が快適に過ごすためだけでなく、製品や材料を良い状態に保つために空調が役立つこともあります。近代空調が湿度の問題から始まったという由来は、こうした使われ方にも通じています。
部屋の湿度を確かめてみる
7月17日は、暑さと湿気が気になる時期です。この日は、温湿度計で部屋の湿度を確かめてみましょう。エアコンの取扱説明書を開いて、冷房と除湿の機能の違いを読み比べてみるのも一つの方法です。