由来は元禄十四年三月十四日の刃傷事件
切腹最中の日は、東京・新橋の和菓子店「新正堂」が制定した記念日です。日本記念日協会にも認定されています。
日付は元禄十四年三月十四日にちなみます。この日、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかる刃傷事件を起こし、その後切腹となりました。この出来事が、のちに「忠臣蔵」として語られる物語へとつながっていきます。
新正堂は大正元年創業の老舗です。店を構えているのは、浅野内匠頭が切腹した田村右京太夫の屋敷があった場所です。記念日の日付だけでなく、店の場所も物語と結びついています。日本記念日協会の説明では、忠臣蔵にまつわる数々の事柄を多くの人に語り継いでもらうことが、この記念日の目的とされています。
切腹最中と、最中という和菓子
記念日の名前になっている「切腹最中」は新正堂の商品で、「せっぷくもなか」と読みます。同店はほかにも「仮名手本忠臣蔵味こよみ」や「景気上昇最中」といった商品を扱っています。
最中は、もち米から作った薄い皮であんを挟んだ和菓子です。皮は軽い食感で香ばしく、丸や四角、花の形など、型によってさまざまな形に作られます。中身は粒あんやこしあんが一般的で、求肥や栗を加えたものもあります。個包装しやすく持ち運びにも向くため、手土産や贈答品として選ばれることも多い菓子です。
最中を手に、忠臣蔵の物語をたどる
3月14日には、最中を一つとお茶を用意します。最中を味わいながら忠臣蔵を題材にした本を開き、刃傷事件の場面から読み始めてみます。