皇后の養蚕の始まりに由来する日
蚕糸の日は、一般財団法人大日本蚕糸会が制定した記念日です。同会は、蚕糸や絹にかかわる科学技術の振興と、国内の蚕糸絹文化の継承・発展に取り組んでいます。日本記念日協会の説明によると、蚕糸業が近代日本の発展に貢献してきた歴史や、その文化的な重要性を伝える機会にすることが目的とされています。
3月14日という日付は、1871年(明治4年)に昭憲皇太后が御養蚕を始めた際の、第1回の掃立日にちなんでいます。なお、この日付は旧暦によるものです。掃立とは、孵化した蚕を飼育する場所へ移し、育て始める作業のことです。
蚕糸とは
蚕糸は、蚕と、蚕から得られる糸を指す言葉です。蚕は桑の葉を食べて育ち、やがて口から糸を吐いて繭をつくります。この繭から糸を繰り出したものが生糸で、生糸を加工して織ると絹織物になります。
蚕を育てる「養蚕」、繭から糸をとる「製糸」、糸を織物などに仕立てる工程を合わせて、蚕糸業と呼ぶことがあります。絹はなめらかな手触りと光沢が持ち味で、着物やスカーフ、ネクタイなど、身近なものにも使われています。
身近な絹の品を手に取ってみる
家にある着物や小物の品質表示を見て、絹が使われているものを探してみてください。見つかったら、光沢や手触りを確かめてみましょう。そこからもう一歩進めて、近くの博物館や資料館で、養蚕や製糸の道具が展示されていないか調べてみましょう。