江戸の老舗が定めた記念日
くず餅の日は、株式会社船橋屋が制定した記念日で、日本記念日協会に認定されています。船橋屋は1805年(文化2年)に江戸・亀戸天神の参道で創業した店で、くず餅やあんみつなどの製造・販売を手がけています。
目的は、くず餅の美味しさをもっと多くの人に知ってもらうこと。日付の9月2日は、9と2で「く(9)ず(2)」と読む語呂合わせから選ばれました。
発酵から生まれる和菓子
ここでいう「くず餅」は、小麦澱粉を発酵させて作る和菓子です。日本記念日協会の説明では、ほどよいやわらかさとしなやかな歯ざわりがあり、江戸時代から親しまれてきたとされています。制定者は、くず餅を「和菓子唯一の発酵食品」と位置づけています。
同じ「くずもち」という響きでも、漢字で書く「葛餅」は別の食べ物です。こちらは葛粉から作られ、主に関西圏で食べられています。原料も作り方も違うので、見た目や食感にも差が出ます。
関東のくず餅は、切り分けたものに黒蜜をかけ、きな粉をまぶして食べるのが一般的です。
「くず餅」と「葛餅」を見比べる
和菓子店や食品売り場でくずもちを見かけたら、表記と原材料の欄を確かめてみてください。「くず餅」なら小麦澱粉、「葛餅」なら葛粉が使われているかどうかがわかります。手に入ったら黒蜜ときな粉をかけて、やわらかさと歯ざわりを確かめながら味わってみてください。