「や(8)さ(3)しい」と「ハサミの法則」から
やさしい日本語の日は、神奈川県横浜市に事務所を置く一般社団法人やさしい日本語普及連絡会が制定し、日本記念日協会に認定されています。
同法人は、日本語の理解やコミュニケーションに困難がある人に向けて、「やさしい日本語」を広める活動をしています。この「やさしい」には、語彙や文法を「易し」くすることと、「優し」い気持ちで使うことの二つの意味が込められています。制定者によると、日本に住む外国人だけでなく、障害のある人や高齢者などにも有効とされています。少子高齢化が進み、多様性が広がる社会で、誰にでもできる合理的配慮を目指す。その象徴となる日にすることが目的です。
日付は二つの語呂合わせに由来します。一つは「や(8)さ(3)しい」。もう一つは、やさしい日本語のコツといわれる「ハ(8)サ(3)ミの法則」です。「はっきり」「さいごまで」「みじかく」言う、という話し方の心がけの頭文字をとったものです。
やさしい日本語とは
やさしい日本語は、ふだんの日本語を相手に合わせて分かりやすく言い換えたものです。特別な言語ではないので、日本語を話す人なら誰でも使えます。
一般的な工夫としては、一つの文を短くする、難しい言葉や専門用語を身近な言葉に置き換える、あいまいな表現を避ける、などがあります。書き言葉なら、漢字にふりがなを付けることもあります。行政の案内や災害時の情報、窓口での説明など、さまざまな場面で使われています。
ハサミの法則で、ひとこと言い換えを
ふだん使っている言い回しを一つ選んで、ハサミの法則に沿って言い直してみてください。たとえば「ご記入のうえ、ご提出ください」なら、「ここに書いてください。そのあと、出してください」のように、短い文に分けて最後まで言い切ります。