杉山和一の私塾が幕府公認となった日
公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会が制定した記念日で、日本記念日協会の認定を受けています。
杉山和一検校は、江戸時代の全盲の鍼灸師です。鍼を無痛で正確に刺せる治療法「管鍼術(かんしんじゅつ)」を考案し、その技術を視覚障害者に伝えるため私塾を開きました。
その私塾が幕府公認となったのは、天和2(1682)年9月18日(旧暦)のことです。このとき名称も「鍼治講習所」に改められました。日本記念日協会の説明では、ここから組織的な視覚障害者教育が始まったとされています。その流れは、明治時代に盲学校が設立されたあとの職業教育にもつながっていきました。記念日の日付は、幕府公認となったこの日にちなみます。
世界初とされる理由
それまで世界初の視覚障害者教育機関と認識されていたのは、1784年にフランスで開設された盲人教育所でした。制定者によると、「鍼治講習所」はそれより100年余り早い開設にあたります。
ここでいう組織的な教育とは、技術を個人の間で受け継ぐだけでなく、決まった場所で継続して教える仕組みのことです。視覚に障害のある人が学び、技術を職業として身につける道は、江戸時代にすでに開かれていたことになります。
視覚障害者教育の歴史をたどる
この日は、近くの図書館で視覚障害者教育の歴史に関する本を探してみてください。杉山和一の功績については、制定者の公式サイトでも紹介を読むことができます。