モノレール開業記念日の由来
9月17日は「モノレール開業記念日」です。1964年(昭和39年)9月17日、東京モノレールがモノレール浜松町駅と(旧)羽田駅の間で営業を始めたことにちなみます。開通式が行われたのは前日の9月16日で、テープカットの翌日から営業運転が始まりました。
開業までの道のりは、1959年8月の会社設立にさかのぼります。当初の社名は大和観光株式会社で、翌1960年に日本高架電鉄株式会社へ改称しました。1961年に1本の軌道桁にまたがって走る「跨座式」モノレールの路線免許を申請して同年12月に認可を受け、1963年5月に建設工事の起工式を迎えます。現在の東京モノレール株式会社という社名になったのは、開業直前の1964年5月でした。開業時の車両は、東京オリンピックに向けた本格的な輸送機関として、日立製作所がドイツのアルウェーグ社と技術提携して製作したものです。
空港とともに延び、名前を変えてきた路線
東京モノレールの歴史は、羽田空港の変化と重なっています。1993年9月には、羽田空港の旅客ターミナルが沖合に移転したのに合わせて路線を延ばし、羽田駅・新整備場駅・羽田空港駅が開業しました。その後、羽田駅は1998年に天空橋駅へ改称。2004年12月には第2ターミナルビルの供用開始に合わせて羽田空港第2ビル駅が開業し、2010年10月には羽田空港国際線ビル駅の開業とともに路線名が「東京モノレール羽田空港線」になりました。2020年3月には空港のターミナル名称の変更に合わせ、空港内の3駅が「羽田空港第1ターミナル」「第2ターミナル」「第3ターミナル」に改められています。
利用者も着実に積み上がりました。乗客数は1973年10月に1億人、1997年6月に10億人、2017年11月に20億人に達しています。2002年には経営権が東日本旅客鉄道(JR東日本)に移り、同じ年にモノレールSuicaの導入やワンマン運転が始まりました。2023年8月にはJR東日本の完全子会社となっています。
数字で見る、いまの東京モノレール
同社が公表している運転概要(2026年3月14日現在)によると、営業キロはモノレール浜松町から羽田空港第2ターミナルまでの17.8km。所要時間は普通で24分、区間快速で21分、空港快速で18分です。列車はすべて6両編成で、保有車両は120両、最高速度は80km/hとなっています。
2025年度の1日あたりの駅別乗降人員を見ると、最も多いのはJR線と接続するモノレール浜松町駅の10万844人で、2番目の羽田空港第2ターミナル駅(2万5224人)の約4倍にのぼります。天王洲アイル駅(2万4400人)や流通センター駅(1万6695人)のように、空港以外の駅にも一定の利用があるのも特徴です。9月17日は、ふだん空港への移動手段として何気なく乗っている路線が、60年あまりの間にどう姿を変えてきたかを振り返るのにちょうどよい日です。