漁の終わりに合わせた記念日
九州あご文化推進委員会は、福岡県福岡市に事務局を置く団体で、長崎県平戸市、長崎県新上五島町、鹿児島県屋久島町と久原本家グループで構成されています。「あご」は、主に九州でトビウオを指す呼び名です。九州に伝わるこのあごの食文化を広めるため、委員会がこの記念日を設けました。
あご漁は秋の風物詩ともいわれ、お盆過ぎから10月の初旬まで、およそ一か月半にわたって続きます。10月が選ばれたのは、漁が終わった頃に豊漁への感謝を込めるためです。15日という日にちは、五十音の最初の音である「あ」を1、語呂合わせで「ご」を5として決められました。
九州の食卓とあご
トビウオは、大きな胸びれを広げて、海面の上を滑るように飛ぶ魚です。九州では刺身や揚げ物で食べるほか、だしの材料としても親しまれてきました。
だしに使うあごでよく知られているのは、焼いてから干した「焼きあご」です。これでとるだしが「あごだし」で、雑煮や吸い物、うどん、そばなどの汁物に使われます。九州には、正月の雑煮にあごだしを使う家庭もあります。最近は、だしパックや液体だしといった加工品も広く出回っています。
焼きあごでだしをとる
焼きあごが手に入ったら、水に浸してしばらくおき、火にかけてだしをとってみましょう。とっただしで、みそ汁やすまし汁を一品作ります。だしパックを使う場合は、煮出す時間を変えて味の違いを比べることもできます。