『日本書紀』の詔にちなむ日付
祈りの日は、全日本宗教用具協同組合が制定した記念日です。宗教用具を通じて「祈り」の文化を幅広い世代に広めていくことを目的としており、日本記念日協会の認定も受けています。
日付の由来は、『日本書紀』に記された詔です。そこには「諸国の家ごとに佛舎(ほとけのみや)を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」とあります。この詔が出された日が当時の暦で3月27日にあたることから、この日が選ばれました。家々で仏像とお経をまつり、手を合わせるよう求めたこの内容は、家庭で祈る習慣と宗教用具の結びつきをよく表しています。
暮らしの中の宗教用具
宗教用具とは、祈りや供養の場で使われる道具のことです。家庭では、仏壇や神棚がその中心になります。仏壇のまわりには香炉や燭台、花立て、おりんなどの仏具が並びます。線香やろうそく、数珠も身近な宗教用具です。
こうした道具には、祈る場を整える役割があります。ろうそくに火をともし、線香を立て、花を供える。決まった手順で場を整えることが、気持ちを落ち着けて手を合わせるきっかけになります。そろえる道具や並べ方は、宗派や地域、家庭によって違います。
仏壇や神棚の手入れから
家に仏壇や神棚があるなら、3月27日に手入れをしてみてください。ほこりを払い、仏具や花立てをふいて、花や水を新しくします。そのあとで、少しの時間、静かに手を合わせます。仏具の扱い方が分からないときは、家族や近くの仏具店、菩提寺に尋ねてみてください。