日本で初めてのケーブルカー営業にちなむ日
8月29日は、日本で初めてケーブルカーが営業を始めた日です。1918年のこの日、生駒鋼索鉄道が鳥居前と宝山寺のあいだで運行を開始しました。いまの近鉄生駒ケーブルにあたる路線です。
記念日の日付には、この開業日がそのまま使われています。
ケーブルカーとはどんな乗り物か
ケーブルカーの正式な呼び名は「鋼索鉄道」です。車両そのものには動力がありません。山の上などにある巻き上げ装置が鋼のケーブルを動かし、車両を引っ張ります。
普通の鉄道は車輪とレールの摩擦で進むので、急な坂を上るのは苦手です。その点、ケーブルカーは車両をケーブルで引き上げるため、急な斜面でも運行できます。山の上の観光地や寺社への足として使われてきたのは、この仕組みがあるからです。
多くの路線では、1本のケーブルの両端に車両を1台ずつつないでいます。片方が上るとき、もう片方は下ります。2台が互いの重さを打ち消し合うので、効率よく動かせるわけです。線路の途中には、上りと下りの車両がすれ違えるように行き違いの区間が設けられています。
車両は斜面に合わせて階段状につくられることが多く、坂の途中でも床や座席が水平に近くなるよう工夫されています。
近くのケーブルカーに乗りに行く
お住まいの地域や旅行先にケーブルカーがあれば、乗りに行く計画を立ててみてください。運行時間や運休日は路線ごとに異なるので、事前に運行会社の公式サイトで確かめておくと安心です。乗車中は、行き違いの区間で反対側の車両とすれ違う様子や、車窓の傾きを眺めてみてください。