実習船の事故を悼んで
毎年2月10日は「海の安全祈念日」です。全国水産高等学校長協会が2003年に定めました。
この日付は、2001年2月10日に起きた事故に由来します。愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、米国の原子力潜水艦と衝突して沈没しました。全国の水産高校の校長でつくる同協会がこの事故を悼み、事故の起きた日を記念日にしました。名前のとおり、海で学び、海で働く人たちの安全を祈る日です。
水産高校と実習船
水産高校は、漁業や航海、船の機関、水産物の加工などを専門に学ぶ高校です。卒業後、船員として働いたり、水産業の仕事に就いたりする生徒もいます。
実習船は、こうした学びのために使われる船です。生徒は教室での授業に加えて実際に海へ出て、操船や漁の技術、船での生活を体験しながら身につけていきます。海の上での実習は貴重な学びの場である一方、天候やほかの船との関係など、常に危険と隣り合わせでもあります。この記念日は、学びの場でもある海の安全をあらためて考えるきっかけになります。
海の事故を思い、安全を確かめる
2月10日には、海の事故で亡くなった人たちを思い、静かに手を合わせる時間をつくることもできます。釣りや船遊びなどで海に出る予定がある人は、公的機関が発信している海の安全情報や気象情報を確認しておきましょう。救命胴衣の置き場所や着け方も、出かける前に確かめておけます。