赤穂化成が定めた「くじゅう」の日
苦汁(にがり)の日は、赤穂化成株式会社が制定した記念日です。同社は兵庫県赤穂市に本社を置くメーカーで、食塩やにがりを中心に無機ミネラルを扱っています。
日本記念日協会の説明によると、目的は豆腐の味を引き立てるにがりの魅力を多くの人に知ってもらうこと。豆腐は和食を代表する食材のひとつです。この記念日は、その豆腐づくりに欠かせない存在として、にがりに光を当てています。
日付はにがりの表記から来ています。にがりはなめると苦いことから「苦汁」とも書き、これは「くじゅう」と読めます。そこで「9(く)10(じゅう)」の語呂合わせで、9月10日になりました。
にがりとはどんなものか
にがりは、海水から塩を採ったあとに残る液体です。海水を煮詰めたり乾かしたりして塩の結晶を取り出すと、結晶にならなかった成分が液体として残ります。これがにがりで、「苦汁」の字のとおり強い苦みがあります。
よく知られているのは、豆腐づくりの凝固剤としての使い道です。温めた豆乳ににがりを加えると、豆乳が固まって豆腐になります。にがりは料理の味つけに使う調味料というより、豆腐の食感や味わいを左右する材料として使われてきました。市販の豆腐の原材料表示に「にがり」や「凝固剤」と書かれているのは、このためです。
豆腐の原材料表示を見比べる
9月10日に豆腐を買うときは、パッケージの原材料表示を確かめてみてください。凝固剤の欄にどんな名前が書かれているかを、いくつかの商品で見比べてみます。にがりを使った豆腐を選んで、冷ややっこなどのシンプルな食べ方で味わってみるのも一つの方法です。