銀巴里の閉店にちなむ日
12月29日は、東京・銀座にあったシャンソン喫茶「銀巴里」が、1990年のこの日に店を閉じたことにちなむ日です。
銀巴里は40年近く営業を続けた店で、戸川昌子さんや岸洋子さんらがステージに立ち、戦後のシャンソンブームを支える場となりました。営業最終日には美輪明宏さんが歌い、店の最後の舞台を務めています。
多くの歌い手が育った店の歴史が幕を閉じた日として、この日付はシャンソンを振り返るきっかけになっています。
シャンソンとは
シャンソンは、フランス語で「歌」を意味する言葉です。日本では、主にフランスの大衆歌謡を指して使われています。
シャンソンで重んじられるのは、歌詞の言葉です。人生や恋愛、街の暮らしなどを物語のようにつづった曲が多く、歌い手は一語一語を語りかけるように表現します。聴き手はそこから、情景や心の動きを受け取ります。
日本では、フランス語の原曲に日本語の訳詞を付けて歌うことが広く行われてきました。銀巴里のようなシャンソン喫茶では、客席の近くで生の歌声を聴くことができました。歌い手にとっては、表現を磨く場にもなっていました。
一曲、歌詞に耳を傾けて
シャンソンの録音を一曲選び、歌詞をじっくり聴いてみてください。同じ曲を原語の歌唱と日本語の訳詞で聴き比べると、言葉の響きや物語の伝わり方の違いがわかります。