等伯忌の由来
等伯忌は、長谷川等伯を顕彰する石川県七尾市の市民団体「等伯会」が制定した記念日で、日本記念日協会に認定されています。
長谷川等伯は能登・七尾の生まれで、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した絵師です。2月24日という日付は、等伯の命日である慶長15年2月24日にちなんでいます。
この日、等伯会は講演会や作品の鑑賞会などを開いています。郷土が生んだ絵師の功績をたたえ、遺徳をしのぶことが目的です。
長谷川等伯と『松林図屏風』
等伯の代表作として知られる『松林図屏風』は、国宝に指定されています。
屏風は、つなぎ合わせて折りたためるようにした枠に紙や絹を張った調度品です。部屋の仕切りや風よけとして使われてきましたが、画面が広いため、絵師が腕をふるう場にもなりました。屏風絵は、何枚もの画面をつなげて一つの景色として見られるように描かれます。
『松林図屏風』は、題名のとおり松の林を墨で描いた水墨画です。水墨画では、墨の濃い部分と淡い部分、そして描かずに残した余白が、奥行きや空気の気配を伝えます。色を使わない分、筆の勢いや墨のにじみがそのまま見どころになります。
水墨画を見に、近くの美術館へ
等伯忌に合わせて、近くの美術館や博物館で水墨画や屏風絵の展示を探してみましょう。作品の前では、まず少し離れて全体を眺めます。それから近づいて、墨の濃淡や筆の跡を確かめます。